「心の中で歌う」こともハンドサインを用いれば実践できます!
「心の中で歌う」こと(サイレント・シンギング)は、音楽をする上でとても大切な能力である内的聴感(inner ear)、すなわち頭の中で音を思い浮かべることができる能力を身に付ける上で大きな効果があります。ハンドサインを見たり、ハンドサインをしたりしながら「心の中で歌う」ことで、音程感覚と視覚による情報を結び付けることができ、子どもたちの内的聴感を育成していくことが期待できます。
ハンドサインの歴史
ハンドサインとはハンドサインはイギリスでジョン・スペンサー・カウエン(John Spencer Curwen;1816~1880)が開発した目に見えない「音」を見えるように「手の形」で置き換えた方法です。現在のように世界中で活用されるようになったきっかけは、ハンガリーの作曲家であり音楽教育者でもあったゾルダーン・コダーイのメゾット(コダーイ・メゾット)で使用したことが始まりで、実際にヨーロッパの学校では授業で積極的に使われています。
ハンドサインの仕組み
ハ長調で説明します。
この音階で一番大切な音は主音の「ド」、そしてそこから主和音を構成する「ミ」と「ソ」も重要です。これらの音のハンドサインを見てみると”ド”は「グー」で主音としての不動のイメージ、”ミ”は「手を地面に水平」に平穏であり、”ソ”は「手を開く」堂々と輝かしいというイメージのサインが割り当てられており、3つの音が関連していることがわかります。
そして”ファ”は半音下のミに向かって、導音である”シ”は主音のドに向かうようなサインが割り当てられているのも特徴的と言えます。
学習用動画「ハンドサインで歌おう」
コンテンツ
ハンドサインで歌おう(入門編)/歌唱共通教材のハンドサイン(ハ長調のみ)
ハンドサイン・クイズ/ハンドサイン・ゲーム
*自由にご利用いただけます。
動画データのダウンロード
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ハンドサインで歌おう(入門編)「夕やけこやけ」を使ってハンドサインを学びます。
※高学年以上向けバージョンでは、音階の構成音について考える内容が含まれています。